部品調達におけるサプライヤーの問題と対策
近年、サプライヤーの問題で部品調達が上手く行かないことが起きています。後継者不足による廃業や技術伝承の断絶、設備投資の遅れなど、様々な問題を引き起こし、サプライチェーン全体に大きな影響を与えています。
目次
昨今のサプライヤー問題
①廃業による供給停止
後継者不足による廃業は、長年培ってきた技術やノウハウが失われるだけでなく、部品の供給が突然停止するリスクを高めます。
②技術伝承の断絶
図面や技術情報の引継ぎが不十分なまま熟練工が退職してしまうと、品質の維持や生産性の向上が難しくなります。
③設備投資の遅れ
価格転嫁が難しく、設備投資が滞ると、生産効率の低下や品質不良のリスクが高まります。
④経営難による倒産
資金繰りが悪化し、倒産してしまうケースも少なくありません。
これらの問題は、企業の安定操業を脅かすだけでなく、顧客への製品供給にも影響を及ぼし、企業の競争力低下に繋がります。
サプライヤー問題を踏まえた当社の部品調達先の選定基準
当社は上記のサプライヤー問題を考慮して、安定的な部品調達を実現するためには、以下の点を考慮して調達先を選定しています。
複数社調達
1社に依存せず、複数社と取引することで、リスクを分散を行っています。そして、1社が供給不能になった場合でも、他のサプライヤーが代替生産できる体制を構築しています。
分野・業界の分散
特定の分野や業界に偏らず、複数分野・業界のサプライヤーと取引することで、特定分野の不況や災害などの影響を最小限に抑えています。
事業継続性
後継者の有無や事業承継計画を確認し、長期的な安定供給が見込めるサプライヤーを選定しています。
設備投資
設備の更新状況を確認し、最新技術への対応や生産性向上に意欲的なサプライヤーを選定しています。また、 新しい技術や顧客のニーズに対応しようと、常に成長を志向しているサプライヤーを選んでいます。
品質管理
品質管理体制や不良品発生時の対応能力を確認し、高い品質を維持できるサプライヤーを選定しています。特に調達側の要望や意見に対して、きちんと耳を傾け、改善に繋げようとする姿勢を持つサプライヤーを選んでいます。
部品調達のことなら、ONIプレシジョンにお任せ
当社の調達先は精密加工を得意とする企業が多く、円筒研削、平面研削などの各種研削加工、マシニング・旋盤などの切削加工、ワイヤーカット放電加工等の様々な加工をあらゆる材質に精密加工することが可能です。コスト優位で調達先を選ばれる場合には、海外調達もご提案することが可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。