アルミ部品を調達する際の注意点
昨今の軽量化ニーズでアルミ部品の使用頻度は高まっています。
しかし、アルミは繊細な材質であるために調達方法によっては
ご要望通りのアルミ部品を調達できないケースがあります。
そこで、今回はアルミ部品の調達について、実例とともにご紹介させていただきます。
目次
なぜ、アルミ部品の調達で注意が必要なのか
部品の軽量化ニーズの高まりに比例して、アルミ部品の調達依頼も増加しています。材質をアルミに変えるだけで軽量化においては大きな効果を発揮します。ステンレスの比重が約7.9gに対して、アルミの比重が約2.7gと3分の1にあたります。例えば、100枚以上の図面が必要な装置製造において、部分的にステンレスからアルミに材料変更をすることで、装置重量の低減にもつながります。
このように軽量化を実現するアルミですが、部品調達においてトラブルが発生する場合があります。実際に起きた事例ですが、軽量化とコスト重視のお客様が海外からA7075を輸入し、それにアルマイト処理を施した結果、黒色の腐食が発生したケースがあります。表面処理企業を変更しても腐食は発生しており、輸入材が悪さをしていることが判明しました。海外から材料を調達する場合、輸入会社によっては状態の悪いアルミを調達することがあり、メーカーごとで腐食性に差があることを押さえておかなければ、要求通りの部品調達が出来ません。また、キズが付きやすい性質があり、梱包状態がよい企業を選ばれければならないといった調達における注意点があります。
ONIプレシジョンのアルミ部品の調達方法
ONIプレシジョンの抱える部品調達先を200社以上であり、その中からお客様に最適な調達先を選定させていただいております。実際に調達先を選ぶ際に、お客様に確認している内容は以下の通りです。以下の3点を満たす企業を選定し、お客様に調達をしています。
- 材料表面のムラ
- キズ
- 打痕
当社ではお客様の依頼があれば、ミルシート・成分表も出す可能ですし、ご要望の材料メーカーからも調達対応することが可能です。
部品調達のことなら、ONIプレシジョンにお任せ
当社の調達先は精密加工を得意とする企業が多く、円筒研削、平面研削などの各種研削加工、マシニング・旋盤などの切削加工、ワイヤーカット放電加工等の様々な加工をあらゆる材質に精密加工することが可能です。コスト優位で調達先を選ばれる場合には、海外調達もご提案することが可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
おすすめの記事
-
調達先を出来るだけ1社に統一するべき理由とは?
調達担当者は自社の売上を向上させるために、 部品調達先が本当に最適な企業なのかを常に吟味しています。 よって、今依頼している企業から他の企業への変更も付き物です。 しかし、その変更に伴って発生する問題もありますので、 今回はそちらについて、ご紹介させていただきます。詳しく見る
-
手間のかかる調達業務は『調達代行』で解決!
調達部門は、生産に必要な資源を適切な購入価格、納期、品質で調達する重要な役割を果たします。 加えて、供給リスクを最小限に抑えるために、継続的にサプライヤーのパフォーマンスを評価と監視し、 新しいサプライヤーの開拓をしています。 調達部門は企業の収益性に直結する部門であるため、 仕事も多岐に渡り、業務詳しく見る