抜きテーパーの機能化による切削レス・高精度シリンダー部品(ピストン)
| 名称 | ピストン |
|---|---|
| 業界 | 教育機器 |
| 材質 | ADC12 |
| 寸法 | φ30×40 2部品組立後 |
| 精度 | 0-0.03 |
| 加工方法 | ダイカスト |
| 個数 | ロット500 |
詳細な説明
本製品は、ダイカスト成形後の「鋳放し(いばなし)」状態で、極めて高い寸法精度と機能性を実現した高機能シリンダー部品です。
通常、ダイカスト製品には金型から抜くための「抜きテーパー(傾斜)」が必要であり、シリンダーのような摺動(しゅうどう)部においては、後の切削加工で平行に仕上げるのが一般的です。しかし、本事例ではこのテーパーを単なる離型対策としてではなく、機能精度を高めるための設計要素として積極的に活用しています。
3D-CADを用いた緻密な計算に基づき、テーパー角度と鋳造時の収縮率を最適化。ピストンが動作の最下点(最火点)に到達した瞬間に、シリンダーと完璧な嵌合(かんごう)状態となるよう設計しました。これにより、作動中はスムーズな摺動性を維持しつつ、特定のポジションで確実な密着性を確保するという、相反する機能を鋳肌のままで実現しています。
この高度な設計を具現化するのが、当社の「3CDプロセス」による高精度な金型製作と、東洋機械金属製ダイカストマシンによる厳密な成形条件の管理です。真円度と内径精度を極限まで安定させることで、従来必須であった追加の切削仕上げ工程を完全に撤廃しました。
加工レスによる劇的なコスト削減と、二次加工のバラツキを排除した高い量産安定性を両立。当社の金型設計・鋳造技術は、従来のダイカストの常識を超えた付加価値を提供いたします。
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