抜きテーパーを機能設計に活用したシリンダー部品(シリンダー)
| 名称 | シリンダー |
|---|---|
| 業界 | 教育機器 |
| 材質 | ADC12 |
| 寸法 | 50×90×90 |
| 精度 | ±0.03 |
| 加工方法 | ダイカスト |
| 個数 | ロット500 |
詳細な説明
本製品は、内部でピストン運動が行われるシリンダー構造を有し、ダイカストの仕上がり精度がそのまま製品性能に直結する高精度機能部品です。
通常、ダイカスト製品には金型から取り出すための「抜きテーパー(傾斜)」が必要であり、シリンダーのような摺動部においては、鋳造後の切削加工による平行出しが一般的です。しかし、本事例ではこの抜きテーパーを単なる離型対策としてではなく、機能設計の核心として活用しています。ピストンが最下点に到達した瞬間に、計算し尽くされた最適な嵌合(かんごう)状態となるよう、テーパー角度と材料の熱収縮率を3D-CAD上で緻密にシミュレーションし、金型設計に反映させました。
この設計・金型技術により、追加の切削仕上げ工程を一切挟むことなく、鋳肌(射出成形されたままの状態)で内径精度・真円度ともに所定の性能を満たすことに成功。加工工程の抜本的な削減により、大幅なコスト低減と、二次加工によるバラツキを排除した高い量産安定性を両立しています。
「金型=高額」という概念を、後工程の不要化というトータルコストの視点で覆す、当社の金型設計・鋳造ノウハウを凝縮したソリューションです。
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